IDÉE Life in Art #47 神ノ川智早(Café&Meal MUJI新宿)2018.08.21

Life in Art #47 の取り組みとして、フォトグラファー・神ノ川智早氏の作品をご紹介します。
氏が撮り続けている、イギリスに住んでいるミニとシーモアという兄弟。幼い頃から歳を重ねるにつれ少しずつ変化してきた彼らと過ごした、短いポルトガルでの夏休みを撮った作品を展示します。
日本では異常な暑さを記録した2018年。夏を通り過ぎ、ようやく過ごしやすい季節がやってきます。
見るひとの心に美しい夏が訪れ回想されるひとときを、お愉しみください。

イギリスに住むミニとシーモアという姉弟を撮り続けている。
まだ2人が小さかった頃、目の前の「今」という瞬間が彼らにとって全てだった。
過去も未来もなく、ただ今を生きることの美しさを思い出させてくれた。
歳を重ねるにつれ「今」だけを生きるきらめきが薄れてきた彼らを見ると寂しくもあり、
同時に成長する姿を愛おしくも感じる。
こどもの無邪気とおとなの冷静が入り混じる2人と共に過ごした、ポルトガルでの短い夏休みを撮った作品。


目が覚めて、ベランダから真っ青な空と海を見る。今日も快晴。
朝ごはんに近所で買ったフルーツとパンとコーヒー。
大きなロールパンでハムチーズサンドイッチを作って袋に入れ、
甘いお菓子と水とビーチパラソルを抱えて海へ向かう。
日差しが焼けるように熱く、水は息をのむほど冷たい。
長く海に入っていると冷え切るので、砂浜と海を何度も行き来する。
パラソルの影で体が温まるまでぼんやりする。
サンドイッチを食べると、ジャリ、と砂が混じる。
夜の8時、ようやく太陽が沈む。日に焼けた体は真っ赤で触ると痛い。
アパートへ戻り、遅い夕食を作って食べると10時近くなる。
カードゲームで遊び、飽きるとそれぞれの時間をすごし、眠るのは真夜中を過ぎる。
まるで昔からずっとそうしていたように、決して終わりなど来ないかのように過ごした日々。
神ノ川智早

神ノ川智早 Chihaya Kaminokawa
写真家
1977年鹿児島生まれ、岐阜育ち。
サンフランシスコで写真を学ぶ。
帰国後、渞忠之師に師事。2006年独立。
人の生き方を伝える写真に興味を持ち、
ポートレイト、人を取り巻く風景や物などを取り続ける。
雑誌、書籍、カタログ、舞台宣伝などで活動中。

【展示会概要】
IDÉE Life in Art #47
神ノ川智早「see you in the water」
 
会期:2018年9月7日(金)~10月24日(水)
場所:無印良品 MUJI新宿 Café&Meal MUJI新宿
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-15-15 新宿ピカデリー B1F
営業時間:11:00~21:00(L.O.20:30)

カフェスペースでの展示のため、ドリンク(またはフード)オーダーが必要です。
ゆっくりとした時間が流れる店内の壁に飾られた作品をぜひお楽しみください。

共同企画・運営協力
Siloana Inc.

IDÉE Life in Art とは

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