時を越えて届いた古いものの魅力2022.12.12

古着屋の片隅に重なるバンダナを見過ごせない癖があります。定番のペイズリーはもちろん、ドットや花柄。どれも古いものは柔らかい風合いで、現代のパキっとしたプリントには出せない魅力を感じます。


そんなところに魅入っているうちに、手元には数えきれないほどのバンダナが溢れていました。
私はどのバンダナも日常的にヘビーユースしていますが、使っているうちに気づく面白さがあります。ちょっと変わった柄だと周りの人に「何、その柄?」とか言われて初めて面白さに気づくということもあります。こだわって選んだというよりも、直感でいいなと思い集まってきた古いものの魅力をシェアしたいと思います。


mmm.jpg

こちらは一見ベーシックなネイビーのドット柄。でもよく見ると、はしっこにイニシャルが縫い付けられています。アメリカに同じ名前の陸上選手がいるようですが、かつての持ち主はおそらく別の人でしょう。縫い方は雑だけどいくら洗ってもほつれなくて丈夫。なんとなく、縫った人と使っていた人は別なんじゃないかなと思います。こうしてどんな人が使っていたのか考える時も愉しいものです。


mmmm.jpg

こちらは「Music Tonic!」という文字がどこか古めかしく愛くるしい1枚です。ピシっとポーズを決めた人の柄が交互に配されているところにグっときました。80年代のフランスでつくられたもののようで、誰が何のために作ったのか?宣伝するためのものなのか?とか思いを馳せて愉しんでいます。


mmmmmmm.jpg

こちらは一番のお気に入り。ウシ、ヤギ、ニワトリ、ウサギといった農場にいる動物たちが描かれています。なにかの大会で使うために作られたのでは、と想像していますが真実はわかりません。手描きっぽい数字や星の模様が可愛くて、手にとる機会が多い1枚です。

これからもまだ見ぬ柄と出逢うことを愉しみに。


agnes

CLOSE