福岡にあるアンティーク家具店「krank」。
出会いは5年前、イデーショップ 自由が丘店での"krank + samulo POP UP SHOP"でした。
遠い国の物語の世界に足を踏み入れたような、魅惑的な作品と幻想的な空間が広がっていて、もう「うわぁ!」とか「わ~お!」とか言葉では表しきれない感動をしたのでした。
そして代表である藤井 健一郎さんの人柄。ロマンとユーモアに溢れ、そしてなんだかかわいい。。。
そうして私はkrankに魅了されていったのです。
IDÉE TOKYOで5年ぶりに開催した"krank+samulo exhibition"の様子。*展示は11/29(火)まで。
ということで、個人的にお気に入りのものを紹介していくこのコーナー(にしようと思ってます)。
初回は私の自宅にある「krank」のお気に入り家具作品をご紹介したいと思います。
こちらは初めて手に入れたkrankのアイテム、古い置時計。文字盤のフォントに惚れ込み購入しました。
krankでは彼らの目利きで買い付けたヴィンテージ家具やオブジェをメンテナンスし、さらに魔法のように手を加えて作品を生み出します。
こちらの掛け時計は元々もっと大きかった時計の内部パーツを使った作品です。古道具を独自の見立てで生まれ変わらせ、さらに永く愛用する。それって素敵なことだと思います。
ちなみに、この時計はイデーのディレクター大島から譲り受けたもの。大島はイデーのWEBマガジン、「LIFE CYCLING」で藤井さんの当時のご自宅に伺いインタビューもしています。ぜひ読んでみてください。
*IDÉE LIFE CYCLINGでのインタビューはこちら
そしてこちらが壁付けシェルフ。krankの手によって、扉窓の上部に18世紀ポルトガルのステンドグラスが埋め込まれ、ランプが灯るように加工されています。元のシェルフの佇まいだけでも素敵なのに、こうしたらもっとワクワクするかもというアイデアと工夫に感服です。
こちらも大島から譲り受けたもの。大切にさせていただきます!
最後にこちら。2020年、コロナ禍真っ只中の自粛期間中にkrankでは、家にいるのが少しでも楽しくなってもらえたらという想いのもと、ホームページに不定期で現れる「aurora オーロラ」という企画がスタート。その時々現れるaurora(←なんてぴったりのネーミングなんでしょう)で手に入れたのが、「letter」という名のシリーズのランプ。よく見るとお家に手紙が届いている愛らしい演出!
こちらが家に届いたとき、封を開けると手作りのマスクとメッセージカードが同封されていました。不安な気持ちで過ごしていた中、その心遣いに本当に癒された思い出のランプです。
と、こんなにkrankを語っていますが、実はまだ福岡のお店には行ったことがありません。
家具やオブジェだけでなく、アパレルや雑貨のセレクトショップ「marcello」も手掛ける藤井さん。
コロナも落ち着いたことですし、私もkrankとmarcelloを訪ねにそろそろ旅に出ようかと思います。
summer
krank profile
福岡にあるヨーロッパのアンティーク家具を取り扱うお店 krank(クランク)。
同ビルにあるアパレルや雑貨のセレクトショップmarcello(マルチェロ)とともに、
兄の藤井健一郎氏、弟の輝彦氏が手掛ける。
彼らの活動は福岡だけに留まらず、東京での個展をはじめ全国各地で
ライブステージ演出や、ギャラリー活動、プロダクト等のデザインなども行う。
https://krank-marcello.com/
instagram @krank_marcello
instagram @krank_marcello_stock
今秋(2022年10月)発売の柚木沙弥郎さん第三弾リトグラフの制作のため5月のパリを訪れた際に、ル・コルビュジエの手がけた「ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸」を訪問したのでご紹介します。
16区のジャスマン駅から閑静な住宅街を通り抜けると、木々の生い茂った優雅な小径が現れます。その先には、1923-25年にかけてル・コルビュジエと彼の従兄弟ピエール・ジャンヌレによって設計された私邸。コルビュジエの兄で音楽家のアルベール・ジャンヌレ邸と、前衛アートコレクターのラウル・ラ・ロッシュ邸との2世帯住宅で、最初のピュリスム邸宅のひとつと云われています。
平らな屋根やピロティ、白いファサードと緩やかに湾曲した壁面が、如何にもコルビュジエらしい美しいフレンチモダン建築の様相。シンプルで洗練された建物が、天気の良い閑静な住宅街に悠然と佇んでいます。
建物の中を巡ると、其処彼処に美しいパースペクティヴが生み出され、内壁は彼らの理論に基づいた多色装飾が用いられ、コルビュジエの美意識が感じられます。数年前に初めて訪れた時は、彼のカラーチップ集を買って至極興奮したものです。
建物の各所に続く、吹き抜けの明るい中央のホールと小ぢんまりした各部屋とのコントラスト、黒いアイアンでデザインを引き締めた窓枠、各所の照明や把手などの味わい深い造形、草臥れた表情が時の経過を感じさせる一人掛けのLC2、etc。何処をとっても絵になる空間です。
他にも市内や郊外にいくつか必見のコルビュジエ建築がありますが、それらはまた別の機会にご紹介できればと思います。morimo
IDÉE PLAYLISTのAutumn editionを公開しました。
IDÉEのレコードレーベル"IDÉE Records"がセレクトしたPLAYLISTをspotifyで配信しています。
豊かな時間、心地よい空間を作るうえで家具や雑貨、グリーンと同じように「音」も大切な要素です。
IDÉE PLAYLISTでは、ジャンルや時代にこだわらず良質な音楽たちをシェアしています。季節にあわせてアップデートしておりますので、ぜひフォローしてみてください。
週末まったり過ごしながら。ウィークデイにいつもの作業をしながら。
心地よい音にあわせて、日々の暮らしを愉しみましょう。