アトリエ訪問 rétela編2022.09.09
今回訪ねたのは、たびたびイデーの企画展にご協力いただいているrétela。自由が丘店で10/3(月)まで開催中のIDÉE GARAGE POP UP STORE "BRICOLAGE"のための打ち合わせで、元浅草にあるアトリエにお邪魔しました。
さて、rételaのデザイナー大越敦子さんが広げている抽象的なアートのようなプリントが施されたテキスタイルにご注目。
実はこちら、インドの伝統的プリント技法、ブロックプリントの製作過程において廃棄されてしまう運命にあった下敷き布なんです。
こちらがインドのブロックプリント工房の様子。手彫りの木版を使って布にインクを押し付けていますが、そのもう1枚下に見える布が下敷き布。
rételaでは、この下敷き布を「un fabric」と名付け、アップサイクルして、インテリア雑貨や衣料品をつくっています。
この布が...
大越さんの手によってこんなに素敵な服に生まれ変わりアトリエに並びます。意図せず偶然にできた色柄の布は一点もの。その色柄をうまく活かしたデザインにも目を奪われます。
以前は使わなくなったビニールのショップバッグを素材に靴などを作っていたとのこと。このベビー靴がビニール袋でできているとは!捨てるしかないと思っていたものもアイデア次第で新しい楽しみ方を生み出せるのです。
物腰柔らかな優しい大越さんですが、行動力は抜群。度々インドの工房を訪れ、一緒に作業もしちゃいます。その土地に実際に赴き、現地の文化や作り手と直接触れ合うことでよりよいものができあがります。
そして、先日は自由が丘店でブロックプリントのワークショップを開催していただきました。皆さん思い思いに世界に一つだけの作品をつくり大好評!
逃してしまったという方、9/17(土)、10/2(日)にも下敷き布のハギレと廃材を使ったワークショップがありますよ!
と、いろいろお話を伺いながら、私の手は下敷き布からできたポーチを探っていました。悩んで悩んで最初のインスピレーションに従い、ゴールド多めのものを購入!一点ものを選ぶときってあれこれ迷い悩む時間が楽しいんですよね~。
それでは大越さん、ありがとうございます。お邪魔しました!
rétela
「re=再生、再構築」「tela=スペイン語で生地、英語で地球」を意味します。rételaは、誰も見向きもしない捨てられるものと、その土地に根ざした手仕事にフォーカスし、それらを再構築して新しい価値を見出します。2016年よりインドの「ブロックプリント」製作時に廃棄されている下敷き布を見出し、その布を再構築してさまざまなプロダクトに展開しています。何もかも手軽にすぐに手に入る現代において、時間を重ねることでしかわからない愛着や、誰かにとって特別な「もの」や「こと」を旅するように届けています。
https://www.retela.tokyo
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