私たちはひとつの家具との出会いをきっかけに、日本のモダンデザインに目を向けることとなりました。それが、昭和を代表する建築家、村野藤吾が都ホテル(現ウェスティン都ホテル京都)のために手掛けたラウンジチェアです。ホテルという特別な空間のために生まれた家具ながら、その佇まいがもつタイムレスな普遍性に私たちは惹かれていったのです。村野の家具がもつ魅力のルーツを紐解くうち、私たちは時の流れのなか埋もれてしまった数多の良作の存在を知ります。
2007年秋、私たちは「JAPANESE MODERN MASTER」と冠したプロジェクトを通じて名品の復刻を行うことを決めました。先達のデザインに学びながら、私たちは、ものづくりの姿勢や受け継ぐべき思想や理念、豊かな生活とは何かを探っています。
なぜ私たちは「JAPANESE MODERN MASTER」に心惹かれるのか。名作の佇まい、生まれた背景、そして現代の暮らしにおける魅力とはなにか。あらためて今の視点で、「JAPANESE MODERN MASTER」の魅力を捉えていきます。

  • #01村野 藤吾TOGO MURANO

    1891年佐賀県生まれの、昭和を代表する建築家。
    村野は生涯を通じて、モダニズム建築から和風建築、教会など、多岐にわたる300以上もの建築作品を残しました。
    大規模の建築においてもディテールにこだわり、高度な技術による美しい仕上がりを求めた作品には、「人間の手でものを作り上げる」という村野のヒューマニズムをみることができます。その豊かな表現力は、村野が手がけた家具においても遺憾なく発揮されています。

    • photography 目黒区総合庁舎
      CHIYODA SOFA 写真・文 鈴木理策

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    • interview COMING SOON  

INFORMATION

2017.7.28 fri - 8.31 thu
「村野藤吾の家具」展(IDÉE SHOP Umeda)